1949-04-22 第5回国会 参議院 文部委員会 第7号
日本の新らしい政治が発足してから、まだいわば混乱期といいますか、動搖期というふうに考えられる時代に、一つのたまたま起つたこの前の総選挙というようなものの成績を基盤にして紙を割当てるというようなことが、如何に現実から遠いものであり、又將來に対する建設を阻害するものであるということがはつきり言われると思うのであります。
日本の新らしい政治が発足してから、まだいわば混乱期といいますか、動搖期というふうに考えられる時代に、一つのたまたま起つたこの前の総選挙というようなものの成績を基盤にして紙を割当てるというようなことが、如何に現実から遠いものであり、又將來に対する建設を阻害するものであるということがはつきり言われると思うのであります。
ただし今のような経済動搖期に、所得税だけと言いましても、所得の変化が非常に多くて、これを一々捕捉するということは困難である。というのは税の原則であり、公平の理論に反する。從つて各般の間接税その他いろいろな方法を取らなければならぬ。これは一面に動搖期にある日本の今のような経済の実情においてはやむを得ない方法でありまして、今やつておることが最善でもなければ、理想的のものでもない。
ただ初めに申上げましたように、今のように不安定な経済の状態において、年間を通じて予算を編成するということの困難であるということはこの一事を以て見ても分るように、非常に動搖期にあるのでありますから困難である、そこで見通しについてどの程度に確実であるかないかということは、的確な統計的数字を押えるときには、やはり趨勢値を算出しなければならんということになりますので、その趨勢値を押えて行つた場合に、現実にその
今不必要であつて賣却が可能なものについては、賣却してもいいと思うのでありますけれども、殊に現下のような動搖期におきまして、長期投資である森林の経営というようなことは、なかなか困難でございまして、わずかに國有林においてその経営をやつておる前に重大なる意義があると考えるのであります。
それで全体としてなおこういうような経済の動搖期にありまして、年間を通じての予算をつくるということは困難でありますので、やはりかつて行われたようなイージー・ゴーイングで一應そのときの予算を立てておいて、あとは追加予算でいくというような考え方が樂なのですで、私はそれを避けて、非常に困難であるけれども、やはり見透しのつく限りのものを見透して追加予算を出す。
があるわけでありまして、そういう点は、中間の経費というものをできるだけ合理化して進めて行くという方向で、やはり消費者價格と生産者價格の開きが余りないようにして行かなければならんわけでありますが、そこも亦一面からいうと、その中間の販賣或いは配給に携る者の利潤といいますか、そこのマージンが余りに低いということになつて來ると、又誰もそこで働く者がないということになつて來ますので、そこらの、やはり社会的な今のような動搖期
この點につきましては、なるほど大臣のおつしやつたように、この動搖期において、今からはつきりした具體的な案を立てることは、あるいは机上の空論に陷るという危險もございましようが、たとえば比較的長期に耐える生産的な公債を發行する、あるいはまた先ほど大臣の言われました九州や北海道以外の本土において電化をする。電化をすれば、經濟的利益がある。